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リニューアル後の優先スペースでは、優先席の対象を示すイラストに小さな子どもを追加し、床などを他のエリアと異なる青色にしている=福岡市地下鉄提供
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 福岡市は11日、小さな子ども連れでも市地下鉄を利用しやすいよう、七隈線で優先スペースをリニューアルした車両1編成の運行を始めた。

 新しい優先スペースでは、優先席の利用対象のイラストに、高齢者や妊娠している人に加えて、小さな子どもを追加。市によると、主に未就学児を想定しているという。また、スペース自体の床などを濃い青色にし、他のエリアとの区別がしやすいようにした。

 今年度から順次、空港線と箱崎線でも優先スペースを改修した編成の運行を開始する。2028年度までに全編成での改修を進めるという。

 市地下鉄の一部の優先スペースには既にベビーカーや車いすを止めるためのスペースもある。高島宗一郎市長は8日の会見で、「ベビーカーに乗った子もいれば、ちょうど走り回るような時期の子もいると思う。そういった方も安心して乗ることができるエリアを作っていきたい」と話した。(大下美倫)

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